2007年02月13日
パツンパツン革命6
マウスは、忙しく動いている。
パソコンの画面には、先程届いたメールが映しだされていた。
それと同時に、天守閣に置かれた数台のパソコンが起動された。
古い暗闇の中に新しい光が生まれた。
キーボードを叩く様は、まるでオーケストラの指揮者のようだった。
無駄のない動きが、その者の技量を現していた。
各パソコンはそれぞれの仕事を従順にこなしていた。
口にくわえた煙草が眩しいと感じるくらいの暗闇。
天守閣から見る夜景は、新鮮だった。
そして、不思議だった。
何かが身体の奥底から、呼び覚まされる感覚。
眼下の街を手中にした歴代の主達が見てきた景色。
長い歴史が脈々と流れ、街はうつり変わり、人々は生きてきた。
見下す事はあっても、見上げる事をしない現代。
城は、ただそこにあった。
なにもかも包み込むように、そびえていた。
つづく
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